ここでは、臨床検査技師がホルター心電図の測定・解析に関わる求人に転職するときのポイントを解説します。
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病院・クリニックでホルター心電図を測定する
ホルター心電図は、24時間かけて患者さんの心電図を測定する検査です。24時間心電図モニターを装着することで、外来受診時だけでは現れないような不整脈も検出することができます。
下の写真は、私の主人がホルター心電図の検査を受けた時のものです。
図(写真/ホルター心電図)
私の主人は、職場の健診で毎年のように不整脈を指摘されていました。そこで、念のためホルター心電図の検査を受けることにしました。
測定だけ実施し、解析は外注することもある
ホルター心電図は、患者さんから回収した後の流れは医療機関によって異なります。大きく分けて、下の図の2パターンがあります。
図(実施・解析の流れ)
それぞれについてくわしく解説します。
・自施設で測定から解析、所見までを完結する
検査機器にセットされているSDカードを解析機器で読み込みます。最終的には臨床検査技師が1つ1つ読み込み、技師の所見をつけます。
実際にホルター心電図に携わる求人例を紹介します。下の求人は、埼玉県狭山市にあるさやま総合クリニックから出されている求人です。
図(01/トップ)
さやま総合クリニックは、循環器内科を含む28の診療科を標榜している病院です。そしてさやま総合クリニックでは、ホルター心電図の解析まで仕事内容に含まれています。
図(01/仕事内容)
このような施設では、ホルター心電図の測定から循環器専門医の所見までのすべての工程を自施設で行うことができます。
・測定だけ実施し、解析・循環器専門医の所見を外注する。
2番目のパターンは、測定以外を外注する場合です。
医療機関はホルター心電図の測定だけ行います。解析以降の工程は、検査センターに外注します。
医療機関で働く臨床検査技師の仕事は、検査の実施と、解析結果の受け取り・検査依頼医師への報告です。
健診センターの求人に応募する
医療機関のなかでも、ホルター心電図を実施しているのは外来・入院だけではありません。健診センターでも実施されており、健診センターから求人が出されることもあります。
さきほど紹介したさやま総合クリニックの求人は、まさに健診センターから出されていた求人でした。
図(01/仕事内容/健診センター)
ホルター心電図だけを担当する求人はない
ホルター心電図は、すべての患者さんに実施するようなものではありません。検査オーダーが出される頻度は少ないです。
そのため、ホルター心電図だけを担当するような求人はありません。それは、循環器内科専門の医療機関であってもです。
例えば、下に紹介する鹿嶋ハートクリニックは、茨城県神栖市にある循環器領域に特化した医療機関です。
図(02/トップ)
鹿嶋ハートクリニックの求人で挙げられている仕事内容は、以下の通りです。ホルター心電図以外にも、検体検査、生理検査も含まれています。
図(02/仕事内容)
医療機関で働く場合は、ホルター心電図以外の検査も担当します。
検査センターでホルター心電図の解析を担当する
ここまで紹介した2件の求人は、いずれも医療機関から出されているものでした。続いて紹介するのは、検査センターから出されているものです。
前の章で、医療機関によってはホルター心電図の解析・循環器専門医の所見は外注するパターンを紹介しました。このときに、検査センターで解析業務を担うのも臨床検査技師です。
下に示す総合医療サービス株式会社は、ホルター心電図解析に強みがある検査センターです。この求人で担当する業務のなかに、ホルター心電図解析も含まれています。
図(03/仕事内容)
検査センターには患者さんが直接受診するわけではありません。したがって、解析業務のみを担当することになります。
まとめ
ここでは、臨床検査技師がホルター心電図業務を担当する求人の特徴について解説しました。